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塾探し

COVID-19のために学校の授業進度が遅れ、それによって学習面で不安を抱える保護者も多いことでしょう。
一方で、各自治体の教育委員会では、高校入試で出題内容をカットするという情報も出てきました。
このような状況下で、私は皆さんに一体どのような情報をお伝えできるのだろうか?
塾の運営に携わった私の知識から皆さんに塾選びのお手伝いが出来ればと思ってこの記事を作成することにしました。
客観事実も主観事実も含めての記述なので、当てはまらない部分もあるかもしれませんが、本当に「参考」程度でお読みいただければと思います。

最近の塾の形態は?

1990年代から増え続けてきているのが「個別指導」です。私もこの個別指導の教室を運営していました。今はフランチャイズ契約でどんどん教室を増やせる方法で全国各地に教室を構える教室も増えてきました。その陰で昔から存在し続ける「クラス指導」、そして最近の傾向ですが「寺小屋」をイメージした「個人別指導」という指導形態も姿を現し始めました。
実は、私、この3つとも指導経験を有しております。ただ先にお断りしておきますが、私の経験した指導方法が必ずしも一般的な方法であるのかと言われるといささか疑問がありますので、「そういうもんなんだ」くらいな感じでお読みいただければと思います。

<クラス型指導>

学習塾と言えば、この形態が主流だった1980年代。
私の友人も「医者」になるために、大都市の有名進学塾へ通っていました。
このクラス型も、今では個別型指導に圧倒されて、シェアが減少傾向です。
本来、クラス型で教えているのは「技(テクニック)」です。
私もクラス型の塾に入社した時には、指導役の先生からそのように教えられました。
入試の問題をせっせと解析して、この手の問題が出てきたら「このパターン」で解くんだよ!と言いながら黒板に解法を記述していました。
それが、最近では、クラス型の塾と言っても、技を教えずに普通に学校の授業内容の予習を教えている塾がほとんどです。
学校の授業の予習ならわざわざ金額の高い個別指導で教えてもらう必要もないのでクラス型で入塾させようとする塾も出てきています。
しかし、ここに落とし穴があります。
学校の授業の予習であれば、高得点のとれる生徒は通う必要はありません。
正直申し上げて、学校の問題集の反復練習と、家庭学習用の教材があればそれで事足ります。
逆に、学校の授業を全く聞いていなくてやり方がわかっていない生徒もこのクラス型には合いません。
生徒一人一人の理解スピードに合わせた指導をしないからです。
「この練習問題は7分で解いてみよう!」
7分経ったら出てようが出来なかろうが解説が始まります。
そのやり方も流れるような流ちょうな解説がほとんどなので、聞き逃すとおしまいになります。
それを「もう一回説明してくれ」などと言おうもんなら、昔なら「誰かに聞きなさい」と一蹴していましたが、今はそういう時代じゃなくなっていて「仕方ないからもう一回言うよ」と言って、聞いていなかった生徒のためにもう一回説明をする先生もいます。
わかっている生徒からすとなんと無駄な時間か。
なぜそのようなことが起きているのか?
理由はただ一つ!
受講生をやめさせないため、です。
クラス指導なのに、クラスの中で個別対応しているのです。
だから授業が前に進みません。
結果、テスト前に大量の補講と称して生徒を呼び出してテスト対策という名前の授業を提供しているのです。
では、どのようなせいとがクラス型の指導に合うのか?
実は、この質問が愚問だと最近私は思うようになってきました。
「クラス指導に合う生徒なんかいません!」
これが、私の答えです。
そもそも論を言いますが、クラス指導というのは、「勉強したい生徒が教室に入って、先生の話す技を取得する。」という図式だと今でも私は思っています。だから受講する生徒がクラス型に合うように変わらなければ成果は出ないと思っています。
だからというわけではないですが、今少しずつ進出してきている「個人別指導」というものが脚光を浴びているんだなあ、と思うようにもなってきました。

<個別型指導>

1990年代から頭角を現し、今や日本の塾業界の指導形態の主流となった個別指導。この指導のメリットは、先生が横に付いてくれて勉強している様子を見ていてくれる。という点でしょうか。
いやいや、それだけじゃ個別指導じゃないですよ!
そうおっしゃる業界人もいらっしゃるかもしれません。
でも私から見れば、本当にそのようにしか映らないんです。
私が経験した個別指導は、1:1~1:3までの個別指導で、1:3(先生1人に生徒3人)だと、本当に「見てるだけ」です。問題集に問題の解き方や考え方が書いてあって、それをよく読みなさい、と指示し、どうやるのか分かったら実際に例題を解いてみなさい、と指示します。
話は変わりますが、私が勤めていた個別指導塾の教室長さんは、「教えることが先生の仕事ではない。教えるのはどうやったら習ったことが身に付くのか、ということだ。」とよくおっしゃっていました。
だから、君は生徒に勉強の仕方の指示を細かく出しなさい、と指導されました。
今思えば、これが個人別指導の先駆けだったのかもしれません。
学生アルバイトを大量に雇いこみますので、1:3の指導になってくると、先生の目が行き届かないことも多々あり、隣の生徒としゃべっていたり、先生の目を盗んで携帯型ゲームをしているというつわものもいました。
ここまで私的な体験も書き込むと個別指導も選択肢としてどうか?と思われるかもしれませんが、では個別指導にはどのような子どもが合うのでしょうか?
私の答えは、「ほぼすべての子どもに合う」です。
・高度な技を知りたい ⇒ △
 先生次第なので△。
・やり方を理解していない ⇒ ◎
 アルバイトの先生でも務まるから。
・学校の授業の予習をしたい ⇒ ◎
 アルバイトの先生でも務まるから。
但し、個別指導にも闇の部分があります。
これに関しては、他の方がたくさん語られていますから、「個別指導 闇」で調べていただいて本当に預けても良いのかどうか最終的にはご自分でご判断ください。
私個人のおすすめ度はそれほど高くないです。
クラスよりは若干お勧め度は高いかな程度です。

<個人別指導>

最近、目につくようになってきた「個人別指導」という文言をうたっている学習塾。
ネットで検索してもらっても明確な違いはどこにも載っていないように思いますので、私がその先駆けとして私の体験した「個人別指導」をご紹介したいと思います。
ただし、内容を詳しく書くと塾が限定されてしまう可能性があるので、ぼやかして書かせていただきます。
「個人別指導」とうたっている塾の内容を見て見ると、たいてい、「質問が出来る」とか「個人別のカリキュラムを作成」するというようなことが書かれています。
でも肝心なことが書かれていません。
それは、先生一人に対して生徒が何人いるのか?ということです。
実は書かないのではなく、書けない、のです。
だから金額から判断する方法もあります。
と言っても金額を明示していない塾も多いです。
例えば1科目で1万円を下回るような指導料を提示しているようであれば、間違いなく生徒3人以上を一人の先生が面倒見ていると思ってもらって間違いないでしょう。
私が経験した個人別指導は、常時7人程度を一人で面倒見ていました。
一人一人の指導計画を作成して、
○月△日(□)
 数学:演習・・・テキストP43~P50
    宿題・・・テキストP51~P52の大問11まで
のような感じでやることが書かれています。
別の科目も同様に学習計画が書かれています。
最初の頃は、教室責任者がそれを作ってくれていたのですが、1か月もするとなぜか私が7人分毎回つくるようになって、最初の頃はしっかり子どもの学習状況を考えてスケジューリングしていましたが、それだけで小一時間くらいかかっていました。
ただ、指導は7人黙々と問題を解いて、聞きたいときに質問するという形式。
あとは先生は常に巡回している。
先生は複数科目の指導ができることが望まれる。
英語・数学・理科は必須です。
でもこんな先生、滅多にいません。
ということでなかなかテストの点数が上がらずやめていく生徒も多かったように思います。
ではどのような生徒がこの指導に合うのか?
私の答えは「ほぼ全ての子どもに合う」です。
先生の質によって点数が上がるかどうかは左右されるし、高得点採れる生徒と、たまに5科目で200点を下回る生徒が一緒に教室にいる時があります。
高得点の生徒はそれなりに難しい問題を持ってきて質問します。
例えば入試問題です。
日比谷高校の入試問題なんか持って来られると、それだけで指導時間が終わってしまいます。
お勧め度は、3つの指導方法の中で一番お勧めしない指導法です。
クレームが多かったのも後押ししているかもしれません。

では結局お勧めの塾は無いのか?

現時点で私がお勧め出来る塾は無いです。
点数がとれないのは「勉強していないから」であって、塾に行っていないからではないのです。
むしろどうやったら勉強するかを考えるべきです。
極論ですが、テスト前に親が子どもの勉強をじっくる監視すればいいと思っています。
でも「中3にもなると数学は教えられない」
子どもの質問に対して答えられないから面倒見ない、それを塾にお願いしよう、これが間違った構図だと私は思うのです。
わからないところがあるなら、そこに付箋を貼って次の日学校に行って先生に聞きに行けばいいのです。
それがし辛いというのであれば、質問することを前提に個別の指導を受講するのが今のところの解決策でしょうか。
ただ私の書いた内容はいかにも「昭和」チックな内容です。
最近は、ネットの検索で解決できることが多いです。
試しに「ルート28を簡単にする」と検索してみて下さい。
い~っぱい説明してくれるサイトが見つかります。
スマホを勉強のために使うツールにしてくれたら一石二鳥じゃないですか。
実際、私の教え子に、高校に入ってから英語の点数がメキメキと上がった生徒がいますが、その生徒がやっていたのは、英語の訳や単語の意味が解らなければ全部ネットで調べていました。
彼は、スマホのことを「グー◯ル先生」と呼んでいました。
スマホは先生以上の存在になりつつあるかもしれません。
そのような勉強方法を提供するのもまた私の役割と思って、いつか記事にいてみたいと思います。

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