【2020年 大阪】数学 公立高校入試問題 C問題 大問2 解法

2020 大阪

(1)解法

実際の問題は、ホームページからダウンロードしたり、過去問を見てくださいね。では早速(1)の解説から。

四角形EACF は平行四辺形であることを証明しろ、という問題。
使える条件は、問題文に書かれている通り。
 ① △DAE ≡ △ABC
 ② AB // ED
 ③ △ABD はAB = AD の二等辺三角形
 ④ F はE を通り辺AC に平行な直線と直線BD との交点
   つまり、AC//EF

証明 開始

△ABD はAB = AD の二等辺三角形なので
 ∠ABD=∠ADB-①
AC//EFより平行線の同位角は等しいので
 ∠ADB=∠EFD-②
AB // EDより平行線の同位角は等しいので
 ∠ABD=∠EDF-③
①~③より、△EFDはED=EFの二等辺三角形。
よって、
 EF=ED-④
さらに、△DAE ≡ △ABCより
 DE=AC-⑤
④、⑤より
 AC=EF-⑥
AC//EF、AC=EFより
一組の対辺が平行で長さが等しいので、四角形EACF は平行四辺形である。

(2)① 解法

辺BC の長さを求めろ、ということで、早速使える条件の確認から。
 ① AB = 2 cm
 ② AC = 6 cm
 ③ GA = 2 cm

∠Gが90°なので、最終的には赤線の△BCGを使ってBCを求めます。
そのためには、線分CGの長さを求める必要があります。そこで

△ACGを使って線分CGを求めます。

線分CGの長さを求める

\(
\begin{eqnarray}
AG^2+CG^2&=&AC^2\\
2^2+CG^2&=&6^2\\
CG^2&=&32\\
CG&=&4\sqrt{~2~}
\end{eqnarray}
\)

線分BCの長さを求める

\(
\begin{eqnarray}
GB^2+CG^2&=&BC^2\\
4^2+(4\sqrt{~2~})^2&=&BC^2\\
16+32&=&BC^2\\
BC&=&4\sqrt{~3~}
\end{eqnarray}
\)

(2)② 解法

線分EH の長さを求めろ、という問題。
最終的には、これに気づけばOK!では図を。

線分EDと線分CGの交点をIとしました。
GAは2cmであることがわかっていますので、線分EIの長さを求めて、相似比を求める。
最後は、その線分比を線分HA:線分HEに当てはめて線分EHの長さが出る、という公算。では早速やってみましょう。
まず、線分EIの長さを求めるために、次の図を使います。

△GACと△IDCは、AG//IDより、相似な三角形となります。
AD=AB=2cm、AC=6cmなので、DC=4cm
さらに、AG=2cmなので
\(
\begin{eqnarray}
CD:CA&=&DI:AG\\
4:6&=&DI:2\\
6DI&=&8\\ DI&=&\frac{~4~}{~3~}\\
\end{eqnarray}
\)

線分EIの長さを求める

\(
\begin{eqnarray}
AC&=&ED\\
AC&=&6cm\\
EI&=&6-\frac{~4~}{~3~}\\
EI&=&\frac{~14~}{~3~}
\end{eqnarray}
\)

線分EHの長さを求める

△AGH∽△EIHなので
\(
\begin{eqnarray}
AG:EI&=&2:\frac{~14~}{~3~}\\
&=&6:14\\
&=&3:7\\
HA:HE&=&3:7
\end{eqnarray}
\)

これで、EHの長さが出ますね。

\(
BC=AE=4\sqrt{~3~}\\
EH=4\sqrt{~3~}×\frac{~7~}{~10~}\\
EH=\frac{~14\sqrt{~3~}~}{~5~}
\)

(2)③ 解法

これは正直、どうやって攻めるねん!って感じでしたが、あることに気づいて速攻解決でした。ではその気づいた図をご覧ください。

この赤線三角形の面積を求められたら、あとは、△EFCと面積比で仕留められることに気づいたんですね。

で、この問題、何を求めるんでしたっけ?

ん?四角形EHCF の面積を求めろ、ってか?

いけるな。

△EHCの面積を求める

\(
△AGH∽△EIHなので、∠EIH=90°\\
また、EIの長さは、\frac{~14~}{~3~}と、既に出てます。\\
IHの長さがわかれば、\\
CH×EI×\frac{~1~}{~2~}で面積が求められるので、IHの長さを求めます。
\)

GH・CHの長さを求める

\(
CG=4\sqrt{~2~}\\
AD:DC=GI:IC=1:2\\
GI=4\sqrt{~2~}×\frac{~1~}{~3~}\\
GI=\frac{~4\sqrt{~2~}~}{~3~}\\
さらに、GH:IH=3:7なので\\
GH=\frac{~4\sqrt{~2~}~}{~3~}×\frac{~3~}{~10~}\\
GH=\frac{~2\sqrt{~2~}~}{~5~}\\
さらにCHの長さは、\\
CH=4\sqrt{~2~}-\frac{~2\sqrt{~2~}~}{~5~}\\
CH=\frac{~18\sqrt{~2~}~}{~5~}
\)

いよいよ△EHCの面積へ

\(
面積=\frac{~18\sqrt{~2~}~}{~5~}×\frac{~14~}{~3~}×\frac{~1~}{~2~}\\
面積=\frac{~42\sqrt{~2~}~}{~5~}
\)

△EFCの面積を求めて、最終工程へ

四角形EHCFはEH//FCの台形です。
だから、△EHCの面積と、△EFCの面積を考える時、どちらも高さが同じであることに気づくかどうかです。
これに気づいた人は、△EHCと△EFCの面積比はEH:FCであることがわかります。
\(
EH:EC=\frac{~14\sqrt{~3~}~}{~5~}:4\sqrt{~3~}\\
EH:EC=7:10\\
よって面積は\\
7:10=\frac{~42\sqrt{~2~}~}{~5~}:△EFC\\
△EFC=12\sqrt{~2~}\\
四角形EHCFの面積は\\
面積=\frac{~42\sqrt{~2~}~}{~5~}+12\sqrt{~2~}\\
面積=\frac{~102\sqrt{~2~}~}{~5~}
\)


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