(1)① 解法
問題は、実際にホームページからダウンロードしたり、過去問を見てくださいね。では早速(1)①の解説から。
①は、△EJHの面積を求めろ、という問題。
そこで、面ADHEと面DCGHを一面にして、線分EIを引いてみる。
この時、△JDIと△JHEが相似な三角形となるので、相似比を探します。
DI:HE=3:4なので、JD:JH=3:4
欲しいのはJHの長さなので、
\(
JH=8×\frac{~4~}{~7~}=\frac{~32~}{~7~}cm
\)
△EJHの面積は、
\(
4×\frac{~32~}{~7~}×\frac{~1~}{~2~}=\frac{~64~}{~7~} cm^2
\)
(1)② 解法
∠BID の大きさをa ,b を用いて表せ、という問題ですが、この問題を解くポイントは、二つの等脚台形を重ね合わせて1枚物として扱うことです。では、下の図をご覧ください。
二つの等脚台形を重ね合わせました。
条件より、KH//BI
これにより、∠EKH=∠ABI=b°
等脚台形の性質として、二つの底角は同じ大きさになるので、
∠ABC=∠DCB=\((a+b)\)°
さらに、△BCIに注目し、∠\(x\)=∠IBC+∠BCI
よって∠\(x\)=\(a+(a+b)=(2a+b)\)°
(1)③ 解法
線分KF の長さを求めろ、という問題。
コイツにはちょっと苦戦しましたねぇ(笑)。
実はこの問題のヒントが(2)の図を見て得られました。
それでは図をご覧ください。
BCの中点をMとします。
(2)では、線分DMを引いていますが、これが問題解決に役立ちました。
先ほどの②の図をそのまま使用しますが、新たに赤線を一本引きました。
線分KH、線分BIと線分AMとの交点をそれぞれL、Nとします。
四角形LNIDは向かい合う2組の辺が平行なので平行四辺形になります。
よって、LN=3cm
さらに、△BCI∽△BMNに気づきましたか?
中点連結ているが使えるので、NMの長さはあっという間に1cmが出るでしょう。
そうすると、残ったALの長さが1cmであることも判明します。
△ABN∽△AKLなので、A(E)K:KB(F)=AL:LN=1:3
KF=5×\(\frac{~3~}{~4~}=\frac{~15~}{~4~}\)cm
(2)① 解法
まず、図から見てみましょう。
①は、線分DFの長さを求めろ、という問題。
簡単!△DLFで三平方で終わり!
って思う人が多いのですが、(2)の最初の問題文の中に、∠DLFは鈍角であると記述されてます。
つまり、この三角形では三平方が使えません。
そこで、次の図をご覧ください。
点Dから線分BCに垂線を下ろします。
BCとの交点をPとします。
等脚台形なので、PCの長さは2cmであることもすぐに判明するでしょう。
これで、線分DPの長さが出せますね。
DP=\(\sqrt{~5^2-2^2~}=\sqrt{~21~}\) cm
さらに次の図は、
線分FPの長さを求めるために底面の正方形を再現しました。
三角形FBPを使えば三平方で一発ですね、というか、3:4:5ですね。
はい、FP=10cm
では、線分DFの長さを求めます。
DF=\(\sqrt{~10^2+(\sqrt{~21~})^2~}=\sqrt{~121~}=11\)cm
(2)② 解法
頂点Aから面DFLへ下ろした垂線の長さを求めろ、という問題。
この手の問題は、たいてい、立体の体積を求めて、面DFLを底面にして高さを\(x\)として方程式を作って答えにたどり着くのが定石。
では図をご覧ください。
1:三角錐の体積を求める
赤線を2本引きました。
これによって、まず、頂点Fとする、三角錐F-ALDが完成します。
では、体積を求めます。
底面=△ALD=4×\(\sqrt{~21~}\)×\(\frac{~1~}{~2~}\)=2\(\sqrt{~21~} cm^2\)
高さは、8cmなので、
体積=2\(\sqrt{~21~}×8×\frac{~1~}{~3~}=\frac{~16\sqrt{~21~}~}{~3~} cm^3\)
2:底面になる三角形の面積を求める
次に、△DFLの面積なんですが…
高校では、三角形の3つの辺の長さがわかっていたら、「ヘロンの公式」という公式を使って面積を出せます。
今回は、これを使わせてもらいます。
まずは公式の確認
三辺の長さが\(a,b,c\)の時、
① \(\frac{~a+b+c~}{~2~}=s\)とする。
② 面積=\(\sqrt{~s(s-a)(s-b)(s-c)~}\)
DF=11 cm、FL=4\(\sqrt{~5~}\)、DL=5cmなので、
\(s=\frac{~11+5+4\sqrt{~5~}~}{~2~}=(8+2\sqrt{~5~})\)
面積=\(\sqrt{~(8+2\sqrt{~5~})(8+2\sqrt{~5~}-4\sqrt{~5~})(8+2\sqrt{~5~}-11)(8+2\sqrt{~5~}-5)~}\)
=\(\sqrt{~(8+2\sqrt{~5~})(8-2\sqrt{~5~})(-3+2\sqrt{~5~})(3+2\sqrt{~5~})~}\)
=\(\sqrt{~(64-20)(-9+20)~}\)
=\(\sqrt{~44×11~}\)
=\(\sqrt{~2^2×11^2~}\)
=2×11
=22 \(cm^2\)
3:AMの長さを求める
最終工程
\(
\begin{eqnarray}
22×AM×\frac{~1~}{~3~}&=&\frac{~16\sqrt{~21~}~}{~3~}\\
\frac{~22~}{~3~}AM&=&\frac{~16\sqrt{~21~}~}{~3~}\\
AM&=&\frac{~16\sqrt{~21~}~}{~3~}×\frac{~3~}{~22~}\\
AM&=&\frac{~8\sqrt{~21~}~}{~11~}
\end{eqnarray}
\)
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