問題はこうだ!
解説は(3)だけです!
なんで(3)だけやねん!
はい、(1)からほんまは書きたかったんですが、知り合いのお子さんが、(3)だけ解き方わからんらしい、という情報を聞きつけ、実際に解いてみると、確かに、(3)の②は、ほんまにどないしよう?と悩んだもんで、いろいろ考えた挙句の攻略方法をここでご紹介しようと思って(3)だけに絞りました。(理由になりましたかね。)
(3)① 解説です。
図のままでは長さを求めるのはちょっと苦しいでしょうか。私は一本、線を付け足しました。
それがこれです↓
線分BGを引いた瞬間に、な~んとなく線分FDと長さが同じ感じやなあ、って思いましたね。
△BFDと△BGDの合同が証明出来たら線分FDと同じ長さになるので、ちょっとやってみようかな~って感じで始めました。
まず、∠BDF=∠BDG=90°・・・①
次に、線分BDは共通で使われているので同じ長さですね。・・・②
さて、もう一つ、どこが同じやねん・・・、ん?ここか?!
弧CGの円周角で、∠CAG=∠CBG
さらに、(1)で△AFE∽△BCEが証明されているので、対応する角の大きさは等しいです。
よって∠EAF=∠EBC
ここで、∠CAGと∠EAFは同じ角のことを言ってますよね。
だ・か・ら・・・
∠DBF=∠DBG
おっ!合同できたやん!
一辺とその両端の角がそれぞれ等しい!
はい、線分DG=3cm 確定しました!
(3)② 解説です。
これ、ちょっとむずかったですねぇ。
なんせ、円の面積を求めるわけなんで、半径の長さを求めんといかんのですわ。
だから、一回目こんな線を引いてみたんですわ。
線分OA=線分OG=半径だから、中心OからAGに垂線を引き下ろしたら線分AGが半分になるんで4cmかぁ。
な~んか垂線と線分FDの長さが同じように見えるなあ。
これって、3:4:5の直角三角形なんかなぁ?
ということは、半径は5cmで面積は25\(\pi㎠\)か?
と思ったら、26\(\pi㎠\)でした。
ほんなら3:4:5とちゃうか・・・。
どっかで聞いたことあるようなフレーズをつぶやきながら別の考え方を探す。
線分BCが10cmなんだよね。
一回こっちで考えるか。
これ書いた時点で、半径が5cmとちゃうことがはっきりわかりますよね。
3:4:5なんて考えた私がアホでしたわ。
でもこの絵からも解決策が見えず、途方に暮れて・・・いなかったんですわ。
な~んでか。
それはね、
印刷した問題の挿絵がこういう感じになってたんですね。
この絵の中に、衝撃的な図形が隠れていたんですわ。
それがこちら↓
青線で囲んだ図形が長方形で、線分IDの長さが1cmだとわかったんですね。
これ、緑の三角形と赤の三角形が重なってなかったら、ひらめかんかったと思います。
これにより、線分OHが1cmになったので、半径である線分OB=\(\sqrt{~26~}\)cmであることがわかりました。
なるほど、面積は\(\sqrt{~26~}\)×\(\sqrt{~26~}\)×\(\pi\)=26\(\pi㎠\)
ということで、普段の指導で、いらん線はいっぱい引くな!と指導してたんですが、いらん線が重なって解法にたどり着く、指導者泣かせの問題だなあ。みんな頑張って解いてね。